2012年9月16日日曜日

ビラ


立て看板はなくなったが、それなりにサークル勧誘だの、イベントのお誘いだのと言う告知事項は学内にはたくさんあって、現在はビラをあちこちに貼るのが定番である。
コピーという文明の機器も身近なものになり、学生はコンピューターでちょいちょいと見栄えのいい写真入りのフライヤーを作成なさる。

学内のあちこちに貼りまくられたので、事務局は「学生用の掲示板」というのを設置した。まあここならいくら貼ってもOKという場所である。だが、当然のようにこういったところよりも、告知に効果的なところに学生はビラを貼りたい訳で、だからやはりトイレだの自販機付近だの階段の手すりだのエレベーター内だの、学内のあちこちにビラは貼られる。
あまり貼られると景観的にはよろしくないので、当然のようにいくばくかは「剥がされる」ことになる。剥がすのは勤務校の場合、お掃除のオジサンやオバサンの役目のようである。朝早く、学生の来ない時間が「剥がし」時である。学生のいる時分であれば、トラブルになりかねない。オジサンたちは金属製のヘラを片手に、ていねいにビラを読む。基本的に「募集時期超過」「告知イベント日時終了」は剥がしている。そうではないものは、ひどく美観を損ねるものではないとか、業務上不都合とか、消防法上危険、とみなされなければ後回しである。

学生さんは貼るばっかりで、剥がさないのである。

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