2015年12月25日金曜日

選択

そんなわけで、同じ学年の実技授業の担当者はすべからく、学生を落とさないように気を遣うことになる。遅刻するな、欠席するな、提出物は耳をそろえて出せ、などという、とうてい大学とは思えないような警告を常時発することになる。

寝坊して遅刻ばかりで授業に出ない、というのは本人の責任である。それで単位が取れない、というのが人生としての「授業」ではないかと思う。
授業が面白くないから出ない、という選択もあってしかるべきだろうと思う。意図的に単位を落とす、という作戦もありだろう。
逆に現在の勤務校では、そういう選択があまりできないようだ。落とした後のフォローを、学校側が対応しきれない、ということである。実技中心の大学なので、学年ごとのカリキュラムがかなりタイトに組まれている。スケジューリングには使用する教室や工房、機材、担当講師やインストラクターなどさまざまな要因がある。さまざまな意味で「余裕はない」のだろう。入学した学生を、大学のスタッフがよってたかって尻をたたいて、単位を取得させ、卒業させているようだ。

人生半ばになってから、こういった大学生活が裏目に出ないといいけど、と思う師走である。

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