2015年12月22日火曜日

再履修

さて、くだんの「保留」ちゃんである。

たいてい毎年数名は、なにがしかの「採点要項」が不足する。ノートの提出がなかったり、作品が提出条件を満たしていなかったりする。シラバスにうたっている以上、課題違反や未提出は認められない。冷静に考えると、採点基準に満たないので、「対象外」、つまり点数が入らない。
冷静に落としてしまうと、学生は単位が取れない。そうなると「再履修」ということになる。これは敗者復活戦のようなもので、同じ授業にもう一度チャレンジ、という制度である。ところが勤務校の場合、実技授業でこれはけっこう面倒である。

勤務校では、1,3年の実技授業が午前中、2,4年の実技授業が午後に設定されている。1年生の実技授業を落としたら、再履修するのは3年生の期間になる。ところが3年生の実技授業のスケジュールは1年生の実技授業のスケジュールと同じようには組まれていない。たとえば私の授業は10月の3週間月曜日から土曜日の毎日午前中である。ところが3年生の実技授業で後期に週3日の必須授業が組まれていたりする。当然のように、再履修すべき授業には週3日しか出席できない。出席日数が2/3で課題提出の条件なので、半分なら当然のように課題提出の権利をとることができない。明らかに「対象外」である。4年では授業には参加できないので、一生単位は取得できない。私の授業は選択必修授業なので、この単位がなければ卒業の要件を満たせず、卒業できない、という仕組みである。

勤務校の実技授業は、なぜか基本的に「落とす」ことを前提にしていない。なぜなのか、謎である。 

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