2015年、12月も終わりに近くなると、今年のニュース振り返り、というのが目につくようになる。美術、デザインの現場に近いところにいると、どうしても新国立競技場と五輪のエンブレム、という話題になった。
同居人は先の東京オリンピック時は小学生。学校総動員で甲州街道に並び聖火ランナーに旗を振り、競技を見に行き旗を振り、終了したら「東京オリンピック」記録映画を講堂で鑑賞したクチである。映画という場所に近いところにいると、「東京オリンピック」という記録映画もよく話題になるのだが、それは置いておく。
当時は10月に開催、だから10月10日は体育の日になった。これも最近はハッピーマンデーになったので、何のための祝日だったのかわかりにくくなった。それも置いておく。
そもそも夏季オリンピックを東京でやるか、などと家人とは話す。二六時中自宅ではエアコンが回り、熱中症注意報で「外出注意、屋外での激しい運動は避けましょう」という時期に、スポーツするのか、と考える。スポーツどころか、屋外の観戦すら、やりたくないところである。まあ、それも置いておく。
開催が決まったとたん、予定していた自宅の補修が延期になった。どうやらオリンピック建設ラッシュを見込んで、建材が急に不足し、人材が不足し、どんどん工事が押していく、という状況になったらしい。結局、春休みにやろうとしていた自宅工事が夏休みにずれ込んだ。まあ、時期はずれたが結局工事はできたので、それも置いておく。
置いておいたことはまた後で考えるとして、オリンピックってこういった不自由をかこつことだったのか、いう気がしてきた。もっとほかにすることがあるのではないか、という気がする2015年の暮れである。