2015年5月1日金曜日

グループ

新学期が始まって、はや1ヶ月。毎年4月に受講生の名簿をもらう。
勤務校では、学籍番号、氏名は50音順。留学生は日本語読みで並べられる。

担当している授業ではグループ作業をする。自由に組んでいたら「仲良し」グループになってしまうので、なるべく名簿順ではなくランダム、男女混合、大学までのスキルの有無など事前に教えてもらって、こちらでグルーピングをしている。学生の方は、このグループで作業するので、頑張ってね、という伝達である。もちろん社会に出れば、見知らぬ人と組むこともあるし、いつも「仲良し」グループでつるめるとは限らない。もちろん、人間的に「いやなやつ」であっても、仕事上では意外に「使えるやつ」だったりすることもある。

ところがこの「男女混合」というのがミソである。全体的に男子は少数派なので、ほっとくと男子だけでつるむようになる。教室の片隅で男子が集まって、頭を寄せ合っておしゃべりしていたりするのである。
授業内で男子グループを組んだこともある。授業成果としては「よかった」ケースよりも、「惨憺」なケースが多い。大抵は、ルーズな学生が混じっているのだが、男子同士だときつく注意をしないので、「ルーズ」がどんどん増えていく。途中で方向転換や気合いの入れ直しはせずに、最後まで走ってしまう。4人のグループなのに、実質的に作業したのは1.5人、ということもあった。
かたや、女子の方が、一般的にはルールを守りたがる傾向がある。「遅刻しちゃだめよー」と叫ぶ。オクテな男子学生だと、ええとこを見せようと頑張ってくれることもある。
一方、女子だけのチームの場合は、おおむね平均点になることが多い。ものすごーく良い方向に転んだり化けたり、ということはしない。予定調和の範囲内、かもしれないが、誰かがドロップアウトしたり、全滅になったりはしない。

体育会運動部のマネージャーが女子、というのは、うまくチームプレーをするときの、コツかもしれない。

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