2015年5月14日木曜日

成果

こういった最終日が理想ではない。

正直ちゃんは、やんわりと注意しただけで、「あまり言うことをきいてくれないんです」と言う。だから、遅刻くんもルーズくんも行為が改まらない。改めるまでねちっこく責めることが大切である。

だから私が担当している授業では、雰囲気が険悪になる前に何度かフォローをする。作業が本格的に進行しないうちに、遅刻が多いのなら、お互いに注意させる。ルーズなら、どうやったらルーズにならないか対策を立てさせる。肝心なのは、グループ内である程度のルールをつくり、自分たちで守らなくてはならない、という雰囲気を作らせることである。自主的に授業に参加している、という自覚がないと、どうしても遅刻くんやルーズくんになってしまう。だから、遅刻くんやルーズくんでもできる仕事を探して任せたりもする。グループワークでは、教員からの注意はあまり意味がない。出席しないと単位あげないよ、という脅しも意味はない。それよりも正直ちゃんにはグループ内で、「これ以上一緒にやれないから、遅刻くんはもう来ないでいい」と決めてしまう選択肢もあるよとこっそり耳打ちしておく。たいていこのあたりで、がっつり話し合ってもらうと、たいていの遅刻くんやルーズくんは消極的な授業参加を考え直すようになることが多い。

極論を言えば、大学の授業は義務教育ではない。いやいや参加するのであれば、やめてもらった方がお互いに幸せではある。
授業としては、いろいろなトラブルがあって、その中で解決方法を探し見出すことができればベストである。もちろん課題としては、良いものができればベストではある。しかし、良いものさえできれば良い、というのとは違う。作品としてはあまりよろしくなくても、トラブルをきちんと解決した方が、はるかに勉強の成果としては大きい。

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