漫画雑誌なら体裁から、ああ漫画を読んでいるなあと、端からわかっちゃう、ものである。
スマホの場合は、すりすりしていることを見ても、実際は何をしているのかは、分かりにくい。
学術論文を読んでいるのかもしれないし、英文経済誌を読んでいるのかもしれない。
どんなところでも勉強できるようになったり、本を読めるようになるのはありがたいなあ、と思っていた。
年齢性別問わず、電車の席に座るとスマホをすりすりし始める。ときどき、何をしているのかなあ、と横目でちらちら見たりする。
もちろん立っていてもすりすりしている人はいるわけで、何の気なしに後ろから画面が見えてしまうことがある。
以前は子どもをおとなしくさせるために、電車で携帯ゲーム機を渡す親をよく見かけた。熱中していればおとなしくしているからだ。それは大人とて同じようで、妙齢のビジネスウーマンや、デパート帰りらしく高級ブランドの紙袋を下げた「お姉さん」たちも、スマホでスリスリしているのは「ゲーム」だったり、お若いOLさんはしきりにLINEでやり取りをしていたりする。
何だか、スマホという高価なガジェットの陰に隠れて、みんなが「子ども化」しているような気がする。
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