担当している授業の学生がおうちでゴロゴロしていた頃、この夏も美術館には学芸員の実習生がたくさん来ていた。
資格取得の常で、「フツー」は大学生、ときどき大学院生がくる。
世間一般の常で、大学生といえば20歳ちょっと、大学院生といえば、もう少し上、という「お年頃」と考える。
今年は、定年退職後の「おじさま」が、学芸員実習で来ていた。
私の学生時代は、年齢の違う同級生はいても、数歳程度、親父ほどにトシの離れた同級生と言うのはいなかった。なぜかと言えば、もちろん入学試験があるからだ。
一方で、入学考査が書類だけ、という通信教育の課程は、トシがまちまちなことが多く、先生よりも年上、という学生さんが散見された。教室を覗いても、誰が先生なのだか分からない。
高校まではほぼ同じ年齢層で固まっている。学外で何かをやらなければ、年齢層の違う友達を作ることは難しい。
社会人になると、どうしても「商売がらみ」でしか知り合いが出来にくくなる。商売抜きの友達を作ることも難しい。
先生としては、年上の「おじさま」は、ちょっと教えるのが難しかったりする。どうしても、年下の同級生を「仕切る」傾向があるからだ。「おじさま」によっては「教えたがり」という人がいる。
まあ、それを抜いても、同級生としては、年齢層の違うクラスメートというのは、とてもありがたかったりするものだ。自分の年齢層だけではない「ものの見方」というのを知るきっかけになる。
0 件のコメント:
コメントを投稿