年上の学生、と言えば。
通信教育課程で、レポート添削を担当している。
レポートだけの科目なので、試験や面接授業はない。純粋に「文面だけ」を何往復かさせる科目である。
担当している科目のレポートは手書きなので、文面もさまざまである。
学校の提出規定では筆記用具の指定はないようなので、万年筆でとても丁寧に書く人もいれば、柔らかい鉛筆でなぐり書きにしか見えない、という人もいる。
万年筆で丁寧に書いてくる人は、年齢層の高い人に多い。ときどき、旧仮名遣いや、異体字で書いてくる人がいたりする。
通信教育課程は、一般的な通学制の大学とは違って、入学のための「試験」がない。基本的に書類審査である。だから、通学制のクラスと違って、年齢も学歴も多種多様である。高校卒業すぐの学生も入れば、定年退職後の生涯学習、という人もいる。
人生が長くなって、定年退職後の余暇も長くなった。学習を続ける、という意識を持つことさえも「エラいなあ」と思いながら、文面に赤を入れていたりする。
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