まあそう言えば、である。
勤務校も学内飲酒禁止、という規則が出来たというのを聞いたことがある。
急性アルコール中毒、酔っぱらいの怪我など、いくつか重なった年があり、学校側が通達を出した。新歓も酒が必要なら特殊な会場、日時設定でなければ成立しなくなった、ということである。
しばらく前に学生の飲み会に参加したときに感じたのは、「酒の飲み方を知らないのではないか」ということだった。飲む機会が少ない、飲む相手が少ない、飲み方を教わる機会が少ない、ということなのだろう。アルコールの順番、飲み合わせ、食べるものの組み合わせなどが、フリーオーダーだと「場当たり的」だ。自分だけ盛り上がっていて、場を盛り上げる努力はしない。最初に酔っぱらったやつがいきなり「無礼講」に突入、あとはなし崩しだったりした。酔っぱらいの介抱が出来ずに、なぜか私などのような「年長者」が酔っぱらった学生を介抱することもあった。
まあ、学校で教えることでもないだろうが、いろいろ失敗をして覚えることもたくさんある。致命的な失敗を恐れて、機会を奪うことが果たしていいのだろうか、と考えることもある。
今の学生さんは、かくも安全策に囲まれて培養されているのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿