2013年5月16日木曜日

仲良し


グループ作業の進行がまずくなったときに、先生に苦情を言う、あるいは先生に解決してもらう、という方法は、社会に出たら「なし」である。
ここはこの際、予行演習もかねて、自分たちで責任を持ってチームを組む、という作戦をやってみた。
グループの人数、あるいはクラスを何グループに分けるか、だけを指示して、あとは自分たちで30分ほどで決めてもらう、という作戦である。

こういった場合、最初の頃は何となく「仲良しグループ」で固まることが多い。普段からよく話す友達だと作業がしやすいと思うのだろう。
ところがこれはかなり大きな「落とし穴」である。
「作業のチームワーク」と「友情」は違うものだ。仲良く作業をしていても、作業のクオリティが上がる、とは限らないのである。結局「なあなあ」になるか、予定調和で「まあこんなもんか」になるのである。4人集めて、3人前くらいの仕事にしかならない。
4人で5人前、6人前の仕事になるのは、あまり知らない学生同士が組む時の方が多い。仲良しでないだけに、けんか覚悟で口論したり、仕事を情け容赦なく割り振ったりできるからである。

こういうことがしばらく続いたので、グループを組むときには「仲良しグループ」は要注意だよー、と一言忠告してから組んでもらうようになった。

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