さて、大学の授業の現場でも、手取り足取り、というか、ともかく書類にして、というのが、最近の風潮ではある。ゼロックス、つまりコピー機という文明の利器の発達、コストダウンが大きく貢献している。ただ、いつも苦い思いをして見ているのは、学会とか講演会の発表である。
講師はきっとずいぶん時間をかけて用意してきたんだろうなと思われるパワーポイントの書類を使ってプレゼンテーションする。それがものすごい文字数が入ったスライドである。横20字で15行などというペースである。講師はご丁寧に、スライドの画面の文字を見ながら、一言一句違わず読んでいる。しかもレジメとして配布されるのは、パワポをそのままプリントアウトしたモノである。
聴いている側から言えば、パワポの文字を読むだけで済むのに、わざわざそれを読み上げてくれて、プリントアウトまでしてくれる三重攻撃である。ノートを取る気にすらならない。
プレゼンテーションの技術、というのがこれからは必要なんだなあと、いつも反例のように感じてしまう。
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