2016年12月20日火曜日

アンケート

授業内アンケートと言い、シラバスと言い、学生には親切なのか余計なお世話なのかよくわからない作業がたくさんある。もとい、増えたのである。たいてい「なんでこんなことやるのか」とまともに言うと、「文科省の指導」なのでノルマになった、というニュアンスで返される。
前にも書いたが、授業後のアンケートも、とりあえず「ご指導」のため「ノルマ」なので、回収してはいる。学生さんが「コンシューマー」つまり、お客様として大学の授業を買って、それを評価する、というスタンスである。文科省は教育を「サービス」だと思っているのかもしれない。
学生が自分で学費を払っているのであればそれもアリだろう、と思う。ただ、勤務校ではそういう学生にはあまりお目にかからない。私学でそれなりに学費が高く、美術系なので学費以外の制作費というのがかかる。以前、そのような学生がいたが、アルバイトしまくっても学費に追いつかず、学費を稼ぐために授業を休む羽目になり、結局数年で退学した。学費を貯金した、という社会人経験者の入学生も何人か担当したが、授業以外の出費が多く、結局途中でフェードアウトするケースが多い。そういったケースを除いては、親御さんが授業料を出すことがはるかに多いわけで、アンケートをとるなら出資者に取った方が良いのではないかと思う。

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