2016年12月19日月曜日

シラバス

年度末恒例、とは言うものの、来年にすらなっていないのである。まだ受験してもいない新入生に向けた授業の計画を立てている。概ね、今年度通り、とは言うものの、それなりに細かいスケジュール調整や、進行の微調整などをする。ここだけの話だが、けっこう大変なのはシラバスである。
今年はかなり事務方が「添削」しているようで、研究室ごとごっそりと「差し戻し」だったようだ。記述要請は「自由記述」だったのに、「箇条書き」「学生を主語にする」「ディプロマポリシーの何に該当するか明示する」「授業準備の配当時間を明示する」「授業評価の採点配分を明示する」など「改善点」がついて戻ってきた。
もともと冊子で配布していたころは、印刷物としての物理的な制約もあるせいか「1科目300字」などというざっくばらんな配当だった。文科省のご指導の賜物か、電子閲覧になってからは項目数が増えてやたら細目を記載するようになった。授業など、毎日のスケジュールまで書くような勢いだ。
ところが一方学生の方は、記載項目が多くなり詳細になったからと言って、シラバスを読み込んで選択するとは限らない。印刷物なら目の前にあるので目を通すこともあろうが、電子媒体であればかなり能動的に読みに行かなくてはならない。選択科目にも関わらず、シラバスを全く読まずに授業初日にやってくる学生が増えた。ビミョーな問題である。

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