2013年2月23日土曜日

タメ


我々の頃のアルバイトの定番と言えば、喫茶店、定食屋、本屋、といったところだろうか。

大人数で雇われることはあまりないし、個人経営のお店も多いので、マスターとかおばちゃんが、学生の顔色と適正を見ながら作業を割り振ったり教えたりしていた。
ファーストフードやコンビニ、ファミレスと言った今時の職場では、日本全国画一的な応対が期待される。だから「マニュアル化」するのだろう。
しかし一方で、学生の様子を見ていると、それだけが理由ではないような気がする。

核家族化のおかげか、あまり大人と話したことがない。いわゆる「おこさま」な世代である。先生の端くれかもしれないが、少なくとも年上の私に対しても、悪びれない態度で「タメ口」をきく学生もよくいる。

「あーここは、こうした方が上手く作業が進められますよ」と指導する。
学生の答えは
「うん、そうしてみる」
だったりする。

オトナとしては、口のききかたを注意しなくてはならないのかもしれない。しかし大学生になってもなあと思ったり、そんなことは家庭の領分だろうと思ったり、彼らが授業料を払っているのは口のききかたのためではなく技術取得のためであると思ったりすると、こちらも細かく注意などしたくはなくなる。

口のききかたは、アルバイトのマニュアル研修に委ねられるようになったのかもしれない。

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