学生が春休みにすることと言えば、旅行とバイトである。
昔は旅行だったり、自動車だったり、バイクだったり、というのがお小遣いの使い道だった。最近は携帯電話とパソコンで小遣いが払底してしまうらしい。
まあしかし、相変わらず、学生はアルバイトに精を出す。
アルバイト、と言えば、最初に行くのはあまり技術や実績がなくても大丈夫、な接客業がポピュラーである。
最近は、コンビニ、ファストフード、ファミレス、などが定番だ。定番職場の特色は「接客マニュアル」があることだろう。定食屋さんなんかでは、マスターがいろいろ教えたり、学生の様子を見ながら作業を割り振ったりしたが、ファーストフードなどでは一気に「マニュアル講習」である。
定型通りの受け答えしかやれない、と言われたりもする。「見れば分かる」ようなことも、いちいち聞かれたりするし、日頃使い慣れないこともあって「ミョー」な敬語を使われたりする。いろいろ批判もあるようだが、ここでのバイトがなかったら「ご挨拶」ができなかった、というハナシもある。むっつり無口で無愛想な兄ちゃんが、ファミレスでバイトを始めたら、やけに明るく大声で「ありがとうございましたー」と言うようになったらしい。
まあだから「マニュアル接客」というのも、ある意味では効果的なわけである。
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