2018年1月18日木曜日

軽量

同居人が自転車を買おうと画策している。
画策、というのはたいてい、布団の中でタブレットでECサイトを眺めている、ことである。
乗り物好きなのか、飽き性なのかよくわからないが、自転車もいろいろととっかえひっかえしている。
電動アシスト自転車、というものが発売された頃、坂道が多い街に住んでいたこともあって勇んで買った。20年ほど前のことだ。なかなか面白い乗り物で、走り始めに後ろから誰かが押してくれているような感じがする。結構楽しく、あちこちに出かけていた。
悲しいのは、電池、と言う存在である。当時のことなのでニッケル電池、もちろん重たくて高価である。残量がLEDのインジケータランプで表示されるのだが、これがどれほど「もつ」のかは、経験値でしかわからない。いや経験値でもよくわからない。もちろん、経年劣化もあるし、疲労もある。アシストやライトで電力を食うわけだから、どんな道でどれほど使ったのかも分からない。そのくせ、充電には時間がかかる。最悪なのは、出先で電池切れになったときだ。必要以上に重たい自転車に変身してしまう。坂道をのぼるのに、「快適」どころではなく、「重労働」である。今は、もっと軽くて性能の良い電池が使われているのだろうが。
そんなわけで、引っ越しを機に自転車を買い換えた。いわゆるクロスバイクという種類だ。その後、自動車に積んで先方で乗るというので、折りたたみ自転車に買い換え、タイヤ系が小さいので乗りにくいと、折りたたみ自転車2号に買い換え。再び、坂道が辛いと、電動自転車2号に買い換え。こちらはバッテリーが小さいのだが、やはり持ちが悪くて、帰宅時にバッテリーが持たない。再び折りたたみ自転車3号に買い換え。先週は、やはり健康のためには、もっと走るのが欲しいとクロスバイクに買い換え。今回は、重量9キロほど。最初の電動自転車は20キロほどあったのだが、自重も軽いと快適に走れるそうである。ここ数日は「自転車は軽いのに限る」が口癖だ。それよりも、乗る人間が標準体重にダイエットした方がもっと効果的だと思うのだが。
さりとて、自転車遍歴も激しい同居人である。

0 件のコメント: