2017年12月30日土曜日

ネタ

先生たちの会を見ていると、よく出てくる話に「業界雑誌」というのがある。どんな業界でもあるのだろうが、もちろん教育業界にもある。教科書会社や、教材会社が発行している月刊誌である。本屋さんに出ているのではなく、多くは定期購読なので、一般的には見たことがない。「小学図工」みたいなタイトルの薄い冊子だ。算数関係や、国語関係、音楽や体育など教科ごとにあるし、横断的に「指導と評価」といった類の内容もある。
他の教科は知らないが、図工関係で言えば、こちらも「授業のネタ」なネタが多い。
冷静に見れば、授業をやっている学校のバックグラウンドはもちろん、授業を受けている子どももそれぞれに違うのだから、マニュアルにはならない。アイディアはもらえるだろうが、その通りにやっても、提示された効果が出るとは限らない。だから、教材はキットになっても、指導方法はマニュアルにできない。
業界紙の読者も、研究会の参加者もそれはよく分かっているのだと思う。だから、アイディアはもらっても、全く同じ授業にはならない。自分なりにブラッシュアップしなくてはならない。相手は「ナマモノ」なので、同じ学校、同じ学年であっても、違う年度であればそれなりに違ってくるからだ。
まあ、教える側としては、これを面白がれなくてはならないと、やっていけない。

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