そんなわけで、「人を斬る音」は以前にも書いたことがある。
https://tcd5m.blogspot.jp/2012/05/blog-post_17.html
…のだが、ほかにもいろいろな音がある。
日本語はオノマトペがたくさんあるし、漫画や劇画ではよく使われる。イメージの音として日本人にはお馴染みである。
いやはや閑話休題。ともあれ、映像にタイミングの合った音がついていれば、それが発する音だと思ってもらえる。
そういったことを習ったのは、音響効果をやっていた人からで、彼は「すばらしき世界旅行」をずいぶん長い間担当していた。
当時のドキュメンタリーももちろんフィルムベースで撮影をしていたので、音声は後でタイミングを合わせる。足りない音はそれなりに足していくわけだ。向こうの山にパンダがいて、笹を食べている。むしゃむしゃ。
カメラは超望遠で、谷一つ越えた向こう側のパンダである。画像は撮れても、音声はさすがに録音できない。彼はマイクの前でキャベツを食べたそうである。むしゃむしゃ。
出来上がった番組は、山の向こうの林にいるパンダが「むしゃむしゃ」とかすかに音を立てて笹を食べている。
食べている本人はパンダではないんだが。
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