2016年10月14日金曜日

確認

たいてい一緒に町を歩くと、学生さんが見つけるものがここ数年同じようなものであることが気になる。メディアで取り上げられていた店、どこかの広告で使われていた風景、町を歩く若い女性の持ち物のブランド、ファミレスやコンビニの場所。
以前は、テレビや雑誌で見た情報をなぞるな、というのが多かった。テレビや雑誌で見た「あの店」があったなどと喜んでいる学生がいる。例えば、テレビで旅行番組がある、その情報を確認するために旅行に出向く、あの番組でやっていたあの風景を確認した、良かった、という旅行の方法があるが、その様相である。メディアの情報を「確認」するだけであって、「見つける」わけではない。

授業はフィールドワークなので、自分で歩いて発見することから始まる。既存の情報を確認するわけではない。…のだが、やはりどうしても既存の情報に頼りたくなるのがいまどきの学生なのかもしれない。ここ数年だと、インターネットで情報を探しながら街を歩くようになった。
フィールドワークの見本で、みんなで月島を歩くのだが、なぜか数名は歩きスマホである。地図でも見ながら、路地を確認して歩いているのかと思ったら、「おいしいもんじゃ焼き屋さんの場所」を確認している。まあ、ポケモンGoしながらじゃないだけ、マシなのかもしれないが。 

0 件のコメント: