東京の街歩き、というフィールドワークをもとに授業を初めて10年ほどになる。勤務校は東京都下なのだが、多摩地域にある。私が学生の頃は地方出身者が多かったが、現在は7割近くが首都圏の出身者である。
首都圏、とは言っても、千葉埼玉神奈川、というところが多い。学生さんは「首都圏」イコール「東京」と思っていたりするのだが、しょせん「思い込み」なので、知らないことがはるかに多い。まあそんな学生に、東京という「場所」でフィールドワークをして、自分なりの発見をして、コンテンツにまとめなさい、という授業をやっている。自分の足で歩いて、見て、聞いて、それをネタにして、コンテンツに仕上げるのが目標である。
犬も歩けば、ではないが、面白いネタは町中にたくさん転がっている。まずは自分が面白がれるネタを見いだすことから始まる。
歩いているだけで、ネタをたくさん拾ってくる学生もいれば、歩いてみたけれど何も見つからないと言う学生もいる。何を見つけるか、ではなく、何を面白がれるか、という方が勝負になってくることがある。それは「好奇心」の違いなのかもしれない。
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