2016年10月11日火曜日

台風

9月、10月の授業が面倒臭いのは、台風のせいである。
午前6時に多摩東部地域に暴風警報が出ていると、午前中の授業は休講である。
代替日は設定されない。
つまり、台風が来れば休講、その日の授業はシワヨセしてやれ、ということである。

担当しているのは実習授業なので、当然のように、4日の作業が3日間、ということになる。そりゃ学生も大変である。小学生のように、お休みだバンザーイ、などと言っている場合ではない。

ところが私が学生だったウン十年前は、転校による休講はなかった。もちろんいまどきの学生さんのように全員がスマホか携帯持ち、いつでもどこでも連絡が取れるわけではなく、下宿学生も電話持ちが少なかったので、学校に来る以外ない、という状況ではあった。
おかげで、台風が来ようが、槍が降ろうが、風で傘が吹き飛ばされても、学校に来るしかない。
電車に乗ったら途中で止まり、私鉄を乗り継いでバスに乗って学校に向かった。もう既に授業は始まっており、そうとう遅刻である。バスの中でイライラしていたら、学校の手前でバスが止まった。運転手が振り向いてアナウンスする。「道が冠水しているので、バスが止められないので別経路を通ります」。バス停のある学校の前を通らず、別の道で素通りである。
最寄りのバス停で下りたのだが、そうとう水が上がっている。授業は既に終盤、これから行ってもなあ、という状況である。ずぶ濡れの上、膝上まで水に浸かり、そろそろと歩く。あああ、もう授業終了時刻である。何のためにここまで来たのだろうか。
結局学校に着いて、学食でコーヒーを飲んで帰った。

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