2017年9月3日日曜日

ご機嫌

そんなわけで、国産車では「見かけない故障」というのもあった。同居人ともども、困ったなー、と言いながら、まあ生命の危険はなかったので、今となっては笑い話になったのもある。

VWゴルフは、大きなエンジンを積んでいた。いつものように乗っていたら、シフトアップしないことがあった。ローでかなり引っ張らないとシフトが上がらない。いまどきの自動車はコンピュータが入っていて、ときどき自分でメンテナンスするらしい。私はあまりふかして乗るタイプではないのだが、クルマの方はときどきふかして乗って欲しいらしかった。
フィアットのプント、というのも、「ざっくばらん」だった。こちらは朝一番の発進時に、ときどきシフトが入らない。一旦パーキング、ニュートラル、それからドライブと、順番にゆっくりシフトを入れ直す、のが「コツ」らしいことを発見した。マニュアルに書いてはいない「癖」である。
その後、助手席の床が水浸し、になった。近所のディーラーに入れたら、屋根から水漏れだろうと言うことで入院。それがかなり長期になり、2ヶ月後に戻ってきたが、状況が改善していない。雨もないのに、水浸しである。運転席は大丈夫なのだが、助手席は水浸しである。購入ディーラーが遠方だったが、こちらに持ち込んだら、エアコンの配管接続ミスで、よくあるんですよー、と30分で解決。
懲りもせず、次もフィアット、グランデプントを買ってしまった。昔から好きなデザイナーの手がけた車種だったからだ。これは、走行中にシフトが「抜ける」。走っていたら、突然シフトがニュートラルになって走行不能になった。出先だったので、最寄りのコンビニにやっとこさたどり着き、購入時の営業マンに遠路はるばる来てもらった。入院1ヶ月。これもその後あまり状況が良くなく、ときどき機嫌が悪くなった。修理工場を換えたり、パーツを換えたり、オイルを変えたりしたのだが、劇的には改善しなかった。結局これが手放す要因にはなった。
このフィアットはオートエアコンを積んでいた。温度計で外気と室内を測って、希望温度にする、というやつだ。冬の寒い日に乗り込んで、室内設定温度は20度、エアコンのスイッチオンで自動的に「温風」が出るはずなのだが、凍えるような冷気が出る。見ると測定外気が30度を示している。室内を20度にしようと、エアコン君は「外は真夏だー、それよりはマイナス10度にするぞー」と頑張っているのである。手動のエアコンと違って、こうなると欲しい温度の風が出ない。外気温の温度センサーを交換したら、即解決。
ここまでいろいろな故障があると、退屈しない。機械のご機嫌を見ながら、今日もエンジンをかける。

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