入院期間が多いと、生活するのに時々不便である。修理しても状況が改善しないのはあまり嬉しくないので、次のクルマを物色し始めた。その頃、トヨタがVWの代理店を始めた。トヨタがやるなら、アフターの面倒見はいいだろうと、知り合いを紹介してもらって車種を物色。同居人が海外で生活していたときに初代ゴルフを使っていたそうなので、信頼度は抜群。試乗車はあまりぱっとしなかったようだが、たまたま従業員が使っていたグレードが気に入って即決。結果的にはこれが一番気に入って、長く乗った。
自動車としては完成度は高く、乗ったときの信頼度がある。一方で、国産車のような「かゆいところに手が届く」ような感じがしない。良い意味で無骨だ。参ったのは、エアコンのききが今ひとつ、ではなく、三つほど良くない。ドイツは暑くないからいいのかもしれないが、夏の暑い日など大変だった。
2回目の車検を通した後で、ぼちぼち気になり始めたのは、樹脂系パーツのもろさである。外も中も、樹脂やゴム系のパーツがダメになってきた。この辺の耐久性が国産車とは違うところなのだろう。トヨタで面倒を見てもらうのだが、どうしてもパーツの供給に時間がかかるようになったので、ぼちぼち手放すか、という話になった。クルマとは消耗品、という側面が大きいのだなあと実感した。
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