2017年8月22日火曜日

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そんな中でも、現状の大学経営の観点から、新学科設立、あるいは統廃合によって、学生数確保、などという勇ましい理事会の会議録がちらほらと見えるようになった。先般の獣医学部新設でも、その手の指向が見えるような気がする。一般的に、オジサンというのは、守備範囲を広げるのが好きである。おうちは豪邸、クルマは大型車、というのが価値観の上位に来る、という感じだ。
「トランジスタラジオ」という商品が一世を風靡した時代があった。大柄な高見山関が、華麗にステップを踏んで宣伝していた。小型化、というのが、「日本のお家芸」だった時代である。
翻って、少子高齢化で、お客さんが少なくなるので、入りやすい=受験生が集まりやすい学校を目指す。あるいは、多くの学科や専攻を構えて、どんなお客さんが来てもOKな状態にする。何か、真綿で首を絞めているのではないかという気がする。こんな時代だから、ダウンサイジングにもっと知恵を出すべきではないか、とも思う。

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