授業が終わって8月、先生の夏休みの宿題といえば、採点、である。
同居人の方の出席とテスト、レポートなんかの素点をざっくり表にして、合計点を出す。
そのあとは、同居人が表をにらんで、最終的な素点を出す。
素点は大学のサーバーに送信、というのが最近の大学内ITの作業内容である。
以前は手書きの点数表を書き留めで送る、という作戦だった。これはこれで「儀式」ではあるのだが、大学のサーバーに接続してデータとして点数を送るのは、IT時代としては便利な面もあるのだろう。
手書きの時代は、書き写しのミスなんかがあったりして、人海戦術でひたすらミスをつぶしていたものである。今や、ボタン一発。らくちんである。
…はずなのだが、大学のサーバーに接続するまでが大変である。もちろんセキュリティーの管理も厳しいので、二重三重にパスワードが必要だ。4月の着任時に大学の教務課の受付で、自分で設定したはずなのに、覚えていない。なぜかといえば、「セキュリティー確保のため、パスワードを書き控えないように」と言われたからだそうである。しかも覚えやすいのはダメ、類推されそうなのはダメ、といくつかの条件がある。しかも使うのは入点の作業時のただ1回だけ、数ヶ月後である。
やっぱり覚えていないので、結局大学の教務課とサーバー管理者に何度もパスワードを問い合わせたりしていた。
不便なITである。
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