大学では、未入国の外国人留学生、感染症予防のための登校自粛、もちろん地方在住であれば学校の近くにすら居住していないこともあり、大学の授業は概ねオンライン授業から始まり、入構禁止措置が緩和になったと同時に対面授業もぼちぼち始められた。
担当している授業は対面授業である。グループワークが授業の目的のひとつでもあるので、オンラインで個人作業、という形式にはそぐわない。一方で、個人作業などは、オンラインの方が適している、という話もある。こういった授業形式になって数ヶ月、メリットやデメリットもあれこれと聞くようになった。
オンライン形式の授業では、プログラミングなど、個人作業が効果的だと思われていた。他の先生の授業では、「オンデマンド」方式である。動画で講義を配信、学生さんはビデオを見ながら、好きなペースで作業が出来る、はずだったのだが、クラス全体の作業クオリティが例年よりも低い、という。教室で集まって、隣の人の作業を垣間見ながら、あるいは適宜分からないことをおしゃべりしながら作業することのほうが良かったらしい。独学でプログラミング、というのは、実は効率が悪いのではないか、という話になった。
手取り足取り、という言い方があるが、スキルを学ぶときは、あまり自覚はしないものだが、実際には他人の様子をうかがったり、手軽に質問したり、という作業が、実は大切なのかもしれない。
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