2018年4月2日月曜日

落とし前

年度末ネタでよく出るのは、なんとかして単位をもらう作戦である。
就職が決まっているんです、卒業しなくてはならないのです、などと泣き落とす、というのはよく聞く話である。30-40年前ならいざ知らず、いまどきそんな手が通用するのは、勤務校あたりではあまり聞かない。最近の大学の教務課は、そこのあたりチェックが厳しい。
同居人の大学時代は、紛争時である。大学の授業そのものがボイコットされていたり、学内には入れなかったりなどして、授業そのものが、あったのだかなかったのだかよく分からない、と言う時代である。
それでもやっぱり卒業所要単位というのはあって、事務方はきちんと管理をしていた。いまどきの学校だと、卒業間際に「単位が足りない」と事務方から連絡が来るのかもしれないが、その時分は自分で管理をしなくてはならない。日頃の行いを省みて、事務方に取得単位を問い合わせる。やっぱり足りなさそうだという学生さんは、追加試験や追加レポートなど担当教員に談判しに行く。
先生のお宅で住み込み書生生活とか、かなりハードな事務所の手伝いとか、いくつも担当されていた講義授業資料のまとめとか、そういったことで単位にしてくれた、という話もあったらしい。のんびりした時代である。

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