8月の終わりに急に涼しくなってしまい、夏の終わりの名残惜しさなど感じる前に、室内に干されている洗濯物の多さに、ちょっと調子の狂ってしまう9月の初めである。
勤務校は1日が新学期である。なんと、小学校の新学期と同じなのかと思っていたら、都内の小学校では25日始まり、というところがあった。そういえば、横浜に住んでいる甥っ子の学校もそうであった。
「二学期制」である。
三学期制だと、長期休暇が区切りになる。終業式に通信簿をもらって休暇に入る、というスタイルである。私は中学校から私学に入ったのだが、そちらは二学期制であった。
一番違うのは「夏休みに遊べない」ことである。学期半ばには中間試験、学期末には期末試験がある。前期だと、中間試験が6月、期末試験が9月。だから、中間試験後、期末試験までの授業日数が少ない。しかし、試験範囲がその間だけ、というわけではなく、4月から9月までの授業内容が期末試験には盛り込まれる。夏休みは、4月からの復習、中間試験の挽回に励まねばならない。宿題、というのはあまり記憶にないが、ひたすら復習、というのがトラウマである。その頃の学習といえば、有無を言わさず「丸暗記」である。先生御用達の教科書の虎の巻「赤本」を書店でお取り寄せ購入、教科書の解説を、暑い中、ひたすら暗記するのが、「学習」である。
今考えると、学習としては「不毛」なもののように思える。試験のために暗記しているのであって、試験が終われば暗記内容は「用がない」。忘れるものの方が多いだろう。そういえばそんなことも覚えたかな、というのが「記憶」である。年を経た今、本をまるまる1冊暗記などという芸当はできないので、若さゆえの学習方法ではあるのだろうが。
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