2021年12月24日金曜日

ぼちぼち。

さて、ぼちぼち年末である。

昨年来コロナのおかげでバタバタと過ごすことになってしまった。大変である。

1年もたてば、元通り、などと考えていた頃が懐かしいくらいだ。昨年の夏頃は、第二波あるかもなどと笑っていたが、気がつけば新種の変異株、第六波はどうか、という話題である。このまま永遠に変異株がやってきて、また波が続くのかと懸念している。

昨年度は4月から休校措置が取られ、授業は夏休み前後に再開、担当している授業は実習なので対面が前提、夏休み返上で授業した。今年度は休校はなかったものの、講義科目はオンラインが前提。実習授業が行われたものの、夏休み最終週に学内が全面入構禁止、全科目オンラインで開講、と至上命令がやってきた。えええええ、である。実習をそのままオンラインにするのは、内容上ムリ。課題の改変、授業進行の調整、配布資料などの再構成、プレゼン資料の作り直し、オンラインのテストなどなど、授業開始1週間前に怒涛のように作業することになった。そもそも「実習」でオンラインなどハナから考えていなかったので、実際の授業を進行しながら当日中に実施状況の確認、翌日の準備と微調整をせざるを得ない。しかも平日午前午後と別クラスを見ることになっており、4週間の集中授業期間である。もうヘトヘトだった。授業終了後は案の定グロッキー、復帰するのにしばらくかかった。

オンライン授業は初めてだったが、やってみたらみたで、何らかの発見や気づきはあるものだ。あながち徒労とは言えなかったが、そうならそうでもっと時間をかけてオンライン用の授業内容など、大学全体として研修できるのではなかったのか。

やはり実習授業は「同一空間内に一緒にいる」ことで学んでいるんだと再確認した。隣の人の様子を見ながら、技術を真似して学んでいく、といった方法は、自宅でオンラインでひとりで布団の上で作業している状態では全く無理。一方、オンライン用の教材を作っておけば、学生が好きな時に繰り返し見ながら作業できる、というメリットがあったものの、それで全員が身につくか、といえばちょいとビミョーだなと思うことが多い。共同作業はもうひとつやりにくいので、いわゆるブレストとかディスカッションは、オンラインのハード的な制約もあって、こちらでかなりお膳立てする必要があった。いずれにせよ、従前のやり方を踏襲することでしか授業進行が考えられないようであれば、いきおい授業内の課題やレポートを増やすことで、学生の学習成果が見えてこない。こういった授業のノウハウはこれから蓄積され、公開され、共有され、次第に洗練されてくるのだろうが、それが末端まで届くころには、コロナはどうなっているのだろうか。


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