そんな空き家が何軒かあった土地に、ここ半年ほどで建て替えの工事業者が入るようになった。コロナで景気が悪いのかと思っていたのだが、ステイホームにテレワークで、郊外に住宅需要があるらしい。そういえば、近所の畑やよく通る雑木林も建売住宅になって大売り出し中である。居住宅の方は、町内会の申し合わせで土地を細分化しない、というお約束があるらしい。あまり分割せずに、6−70坪ほどの土地に大きなカーポートをつけた一軒家が建てられている。ところかわって、元は畑だったところに並んでいる建売住宅の方は、2−40坪ほどの土地に目一杯家を入れて、カーポート1台、庭無し、あってもほんの少し、がここらのトレンドである。
上物を壊すのに数日、地ならしするのに数日、ああ更地になったなあと思うと、後いう間に家が建っている。早業である。
海外の知人に不動産売買をしている人が居た。古い中古住宅を買い、住みながらリフォームやリノベーションをして、きれいになったところで売ると言う。日本では建物の価値はあまりないので、解体して新築、というのが「コスト的にもスケジュール的にも良い」という風潮である。伊勢神宮も建て替えをする国なので、古い住宅には価値がない。そうやって建てられる建物は、受け継がれるものではなく、消耗品である。
0 件のコメント:
コメントを投稿