2015年10月5日月曜日

棚の上

中毒、というのは、当人たちも気づいているようだ。

街中でスマホに夢中になっていて、自分の子供の面倒を見ない母親、年寄りに席を譲らない電車の中の若いサラリーマンに対しては、問題視したりする。授業中にLINEで友達と昼飯の相談をしているのは、ずいぶんと高い棚の上に上げているわけだ。

授業では、コンセント沿いの席から埋まるようになった。スマホは電気を食う。少しでも充電しておきたいのだろう。コンセントにはスマホ用充電ケーブルがつながっている。
コンピュータを使った実習では、必ずマシンのUSB出力にスマホをつなぐ。これも充電中である。
学食では、向かい合って座った友達と話もせず、黙々とスマホをいじる。友達だ、とわかるのは、一緒に来て、一緒に帰っていくからだ。

友達とのコミュニケーションもスマホ、あるいはLINEである。休み時間中に、誰と熱心にやりとりしているのかと思えば、同じ教室内の向こうの席に座っている学生とである。おーい、と声をかければ済むだろうに。

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