2022年3月31日木曜日

免状

 私は教員免許を持っていない。「教えること」について、学問として系統立てて学んだことはない。大学では、専門領域を教えるということで、教員免許は必須ではない。だから、大学の授業は、どうしても、経験値から始めることになった。

10年ほど前まで、同居人は小学校の教員だったので、こちらのご専門は「教える内容」そのものではなく、「教えること」、である。文科省で指定されている学習の内容や目的があり、教科書があり、それを使って教えるノウハウを、教員間でいろいろと情報交換していた。授業公開や科目ごとの教科研修会、雑誌などもあったりした。実践研究とか、実践報告会などというものがあり、門外漢の私はびっくりした。

そこで得られたノウハウは、ご自身の授業内で行われるのだろうが、授業内で何をやっているのか、どのように行われたのか、わからない。授業はすべからく記録されているものでもなく、公開されているものではないからだ。結果としての「授業の成果」が客観的に見えないこともある。

2022年3月28日月曜日

年度末

 通信教育課程での課題締め切りは、2月末日である。

通学課程だと、やたら小刻みに課題の締め切りがあったりするのだが、通信教育では「スケジュールは自分で管理」が原則なので、締め切りが2月末だけ、あとは好きなときに提出してね、という状態で、各自学習が進められていく。

提出した作品の採点評価、という作業があるので、もちろん、提出は合格とイコールではない。提出がまばらな時期であれば、提出して数日後に採点評価して返送、という流れになるのだが、担当している科目では、受講生がそこそこな人数なこともあり、2月末になるに従って、毎日10本近い提出が来るようになる。私のペースでは明らかにオーバースペックな数なので、締め切り間際に提出しても、返却は2週間以上はかかってしまう。申し訳ない。

締め切り間際になると、ぼちぼち「速達」で発送されているのが多くなる。もっと間際になると、宅急便である。通常であれば第四種郵便で15円、間際で滑り込みを狙うと、送料がかかるものである。

2022年3月27日日曜日

100円玉

霜が降りなくなってくると、そろそろ春野菜が出始める。近所を散歩すると、農家の軒先に「無人販売所」というのが、よくある。籠に野菜が入っていて、横に貯金箱がある。一袋100円が相場である。規格外のやたら大きなニンジンや、やたら細い長ネギなどもあるのだが、畑から直送という雰囲気である。少し「大手」な農家では、自動販売機が置いてある。100円を入れて扉を開ける、コインロッカーみたいな形態である。よく利用する農家では、「新手の野菜」がよく並んでいる。最近のお気に入りは「けろっこりー」。葉物野菜のケールとブロッコリーの交配種である。

無人販売所なので、半端なお値段はないが、お釣りももらえない。お散歩には100円玉が必須である。

2022年3月26日土曜日

彼岸

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言われる。居住地は南関東のエリアなのだが、海無し県である。引っ越ししてからしばらくして、これは寒いかも知れない、と思い始めた。横浜に住んでいた頃よりも霜柱が「高い」。庭先に置いてあるホースが「凍る」。もちろん屋外駐車の車のガラスは「凍っている」。元神奈川県民から見ると、なかなかワイルドである。

だから、地産地消をうたう農協の直売所では、「霜あたりほうれん草」といいうのを売っている。引っ越してから初めて知った、スーパーではお目にかかったことのない野菜である。ここ数年、扱うスーパーも少し見かけるようになった。緑が濃くて縮れていて葉が分厚くて背が低い、見かけは小さめのタアサイみたいである。これがおいしかったので、寒くても冬はこのほうれん草がお楽しみである。