2017年8月21日月曜日

勤務校の授業の方は7月半ばで終了する。学生さんの方はその後テストや補講などあって、それから夏休み、である。 私が学生の頃よりも、夏休みは幾分減っているような気がする。もっとも、専任の教員に聞くと、トータルの授業日数は変わっていないはずだそうだ。どちらかといえば授業期間のシフトがそう思わせているのではないか、と言う。大学にとって入学試験というのが大イベントである。以前は、一般的に入試一発、だった。しかし、少子化時代、お客さんを集めるために入学試験のバリエーションがえらく多くなった。前期公募推薦、後期公募推薦、外国人留学生、帰国子女、などというのがある。一般入試にしても、センターAだのBだの、専門試験は4科目から2科目選択だのと、やたら試験科目数が多い。間違いなく願書を書く方が大変そうである。もちろん、編入、転科、修士課程は別日程で、学部の入学試験前に行われるから、こちらは1月の終わりまでに日程が組まれる。そんなわけで、入学試験の期間が長くなる。前倒しで授業の方は12月でほぼ終わるように組まれている。その前倒しで、後期授業の始まりが早まっていて、今や9月1週目、近所の小学校と同じ日に始業である。
さて、入学試験にそんなにたくさんバリエーションがあって、1年生のクオリティが高くなったか、と言われると、申し訳ないが、それはビミョーである。現状の入試方式だと、クオリティの幅がありすぎるという状態になる。教える方は大変である。担当している学科では、専任教員は主に上級学年をみている。低学年は非常勤が持ち回りである。だから、幅がありすぎて大変、なのを、粒を揃えて上級学年に回しているのがこちらの状況である。専任教員には、こちらの苦労は分からないだろうなあ、と思う。

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